5-ALAについて
2025/10/02
アラ についてご紹介します。
アラは動植物が体内で作り出すアミノ酸の一種で、正式名称は5-ALA(5-アミノレブリン酸)と言います。
発見された当時は大変に高価で、懐の寂しい研究者には手を出しにくい存在だったのですが、近年皆様よくご存じの光合成細菌から抽出する技術が確立され、量産が可能となったことから様々な分野への応用研究が進み、一気に開花した感があります。人間の医療を手始めとして、農業、畜産、水産など徐々に間口が広がっています。

アラ(以後アラの呼称で話を進めます)は地球上のほとんどの生物が属する 真核生物 の体内細胞に必ず存在する ミトコンドリア と深い関係を持っています。ミトコンドリアは個々の細胞の中にあって、生命活動の源となるエネルギーの生産を一手に引き受ける重要な器官です。ミトコンドリアは栄養素と酸素を結びつけることで、ATP(アデノシン三リン酸)というエネルギー源を作り出しますが、ATPは人間は元より微細なバクテリアに至るまで共通のもので、その枯渇は死を意味します。
細胞内のアラはその濃度によってミトコンドリアの数やエネルギー生産が増減する極めて重要な鍵を握っています。アラはミトコンドリア自身が作り出すものではあるのですが、その濃度がミトコンドリアの活性を左右するという微妙な関係にあります。必ずしも自身が作り出したものではなく、外部から供給されたものでもその因果関係が成立することから、生命活動を意図的に促す効果のようなものが取り沙汰されるに至っているのです。

現時点で解明されているアラの働きは、メインのエネルギー生産だけでなく、動物にあっては赤血球の主成分である ヘモグロビンの生産 に関与し、植物にあっては光合成の担い手である 葉緑素 の増加を支援することも解明されています。アラの持つ未知の効能が次々に解明されつつある近年ですが、その可能性については今後も様々な分野で実証が進むものと思われます。
応用分野
世の常として、新しく発見された物質への評価で最初に問われるのは私たち人間の健康や寿命、QOLに関する効果です。これまでの研究成果として ウイルス疾患の予防や治療、生活習慣病の改善、パーキンソン病やアルツハイマー病、さらには様々なガン に至るまで 広範な改善効果が解明されつつあります。
その結果として当然のことながら、アラを主成分とする多くのサプリメントが商品化されネット上を賑わしています。老いや病から逃れられるのであれば、私たちは惜しみなく大枚を払うのです。
残念ながら観賞魚の疾病対策としてのアラ関連商品はこれまで皆無でしたが、今回弊社が初めて市場に投入することといたしました。
水溶液タイプを 5-ALAリキッド として先行発売していましたが、使いやすいパウダータイプも追加発売いたしました。薬効成分濃度は同じですので、あなたの使い方に合わせてお選びください。
観賞魚用の薬剤販売について(一般論として)
昔から観賞魚用の薬剤は製薬会社が(市場規模が小さいことから)作らないことが知られています。
市販の魚病薬の多くは人間や四つ足用のものを希釈して転用しているのが実情です。
薬機法(旧薬事法)では薬剤の販売者に厳しい資格認定を設けていますので、その資格のない者は 薬 を売る業務に携わることはできません。日本中には多くののペットショップがありますが、スタッフがその資格を持っているところなどあろうはずがありません。
つまり、あなたが○○病の治療薬を下さいとペットショップに行っても 薬 としての商品を買うことはできないのです。当然のことですが、ショップが販売目的で薬を展示することも許されません。皆さんが店頭で目にする薬らしきものは所詮サプリメントだけなのです。商品に○○病の特効薬などの薬と勘違いしそうな表示があれば、それは明らかな薬機法違反となり、販売したものは罰せられることになります。ショップのスタッフがあなたに手渡すものはあくまでも サプリメント の範疇を超えるものではありません。
観賞魚の病気を治す 治療薬 というものを私たちは購入することすらできないお寒い実態の中で魚を飼っているのです。そこから導き出される結論は、 魚を病気にしてはならない と言うことに尽きます。なにしろ治療の方法がほとんどないのですから。私たちが日々心がけなくてはならないことはひとえに病気の発生を防ぐ、つまり予防第一の飼育方法に努力するしかないのです。
皆さんが、頭が痛い、熱があるなどの症状に襲われたときはどうします?
時間があれば病院に行き、医師の診断を受けますよね。忙しくてその時間が取れないときは薬局で 風邪薬 を買って何とか症状の治まるのを待ちますね。
一言で 風邪 といってもその原因は様々で、先般のコロナ騒動やインフルエンザのようにウイルスが原因のものもあれば、それ以外の要因が引き起こしている場合もあります。
ところが私たちが 風邪の原因をやっつけてくれると信じている薬 がコロナやインフルエンザのウイルスを駆逐することなど絶対にあり得ないことを今回のコロナ禍でのワクチン接種で学習しました。
ウイルス疾患を克服するには個々のウイルスそのものに対処するワクチンの接種しか方法がないのです。またウイルスは頻繁に変異しますので、ワクチンの効力を維持するのにも大変な時間とコストが掛かるイタチごっこの様相を呈します。
それでは風邪薬とは何なのでしょうか。飲む価値があるのでしょうか?
私たちの風邪の症状が回復に向かうのは、私たち自身が持っている自己治癒能力によってもたらされるものです。
暖かくして安静にしていることで、多くの症状は平癒に向かうことは私たちも経験として理解しています。それは私たち自身にある 内側からの治癒力 を発揮するのに安静状態が有利に働くからです。風邪薬はその回復力を助ける為の成分が主体となっているだけで、決してワクチンのようにターゲットをやっつける治療薬などではないのです。様々な病に打ち勝つために最も肝要なことは発症後の治療ではなく、発症させないことです。幸いにも生物の多くは発症を未然に防いだり、治癒を早めたりする防御機能を持っています。それをフルに発動することができれば、病気になることも少ないし、あるいはなってしまっても軽い症状で直すことができるのです。風邪薬は自己治癒力の助っ人として意義があるのだと思います。
アラは病気を治せるのか?
体内のアラ濃度が高まると、末端の細胞内でエネルギー生産が高まったり、その生産に関わるミトコンドリアの数が増えることは前述しました。また生物が病気に対抗する大変重要な生体反応が 自己治癒能力 と呼ばれるものであることも紹介しました。その能力が発動されるには体内の様々なメカニズムが総動員されるのですが、それらの活性を維持するためには平時以上のエネルギー量が求められます。風邪気味の私たちが発熱するのは 熱という形 で症状の原因となっている障壁に立ち向かっている一つの現象に過ぎません。体温を上昇させることで異変の原因を攻撃しているのです。ことほどさように病気になった生物が自ら病気を克服するにはまずエネルギーが必要になるのです。そこでは体中のアラが総動員さ
れてエネルギー生産に注ぎ込まれている様が想像されます。
生物は自己治癒能力で様々な症状に対処する。
それには平時以上のエネルギーが必要とされる。
エネルギーを生み出すにはアラが必要である。
体内で作られるアラが不足していれば、体外から供
給することで必要量が確保される
このような単純な因果関係を想定してみました。
アラそのものには症状を改善する薬効のような力はなくても、生体個々が本来持っている治癒能力をフルに発揮させるためのエネルギー源として必要かつ不可欠なものであることがご理解いただけたと思います。
アラは決して治療薬などではありません。でもアラを体内に取り込めば症状は改善の方向に進むのです。
各種の特許出願に示されているアラの経口投与もしくは薬浴により改善効果が確認されている魚病とその原因
ALAは私たちの大切な魚類などの飼育生物の疾病に対してもかなり広い間口で対応していることが多くの特許出願から知ることができます。下記に列挙した魚病の一覧は、様々な出願の中に添付されている疎明資料から抜粋したものです。弊社は出願の当事者ではありませんが参考までにお知りおき下さい。
1 エドワジェラ症 エドワルドジェラダルダ菌
2 連鎖球菌症 ストレプトコッカス菌
3 表皮ブドウ球菌症 スタフィロコッカスエピデルミディス菌
4 細菌性出血性腹水症 シュードマナス菌(緑膿菌)
5 スクーチカ虫感染症 スクーチカ繊毛虫
6 ビブリオ症 ビブリオアングイルジアルム菌
7 イリドウイルス症 イリドウイルス
8 エビ類のEMS/AHPND ビブリオ菌
魚病として観賞魚に起こる様々なトラブルの多くは、これらの症状のいくつかが複合的に合わさったものが多いと想像されます。出願に添付されている資料には、使用後の生残率という数値でその有効性が謳われています。
人間の世界においても難病と呼ばれ、未だに原因や治療法のわからない病気がいくつも存在します。
いわんや魚をやです。
治療法がわからないためにむざむざと落としてしまっていた多くの観賞魚達の姿を思い浮かべてください。私たちは趣味で観賞魚を飼っているだけで、決して魚病の専門家などではありません。魚が訴える症状からその原因や対処方法までわかる方はショップの店員さんの中にもいるはずがありません。何か変だなと不安を覚えるケースが多くのトラブルの初期の兆候のようです。そこから斃死に至るまでの期間は決して長くはありません。
そんな時、取り敢えずアラを飼育魚の餌に添加して、あるいは飼育水に投入してみてください。もしかしたらそれらの症状が改善されるかも知れません。
あなたがお困りのトラブルのすべてに有効であるなどとはお約束できません。
あくまでも魚自身が本来持っている自己治癒能力を高める物質でしかないからです。
ただかなりの確率で症状の改善効果が期待される 間口の広い不思議な物質 であるとだけご理解下さい。


