できたてPSBには炭水化物を分解する能力がありますか
2018/09/05
できたてPSBは数種の光合成細菌を培養したものです。
培養に用いる基質(餌)の中には炭水化物や蛋白質など様々な栄養素が含まれていますので、当然のことながら炭水化物も分解可能と思います。
ただし、PSBの培養に当たっては単独の微生物の栄養摂取のみで論じられるものではなく、PSB以外のいわゆる「雑菌」と呼ばれる他の細菌群も同じ培養環境の中で増殖していると理解するのが正解だと思われます。
つまり炭水化物を餌として利用しているのがPSBなのか、それらの「雑菌」なのかがわかりませんので、とりあえず「みんなで利用し合っている」としておきましょう。PSBが炭水化物を取り込んでエネルギーや自らの体を作る材料とし、その栄養摂取の結果として有益なものあるいは有害なものを放出し、それらの物質が「雑菌」の餌として利用されることもあります。もちろんその逆で、「雑菌」の存在がPSBの増殖に有意に作用する場合もあることになります。
結論から言えば、PSBの培養にはかなりラフな方法をとりますので、商品化に当たっては「雑菌」と同居したままの培養液をボトリングする可能性が高いものだとご理解ください。
一方PSBは紫外線に極めて強い耐性を持っていますので、ボトリング後に紫外線を照射すると「雑菌」の大部分は死滅してしまい、PSBの純度を高めることができます。
ただし炭水化物の分解のみを目的としてPSBを用いるならば「雑菌」の含有率がどちらに有利に働くかは何とも言えない部分がある様に思います。
光合成細菌は粘液物質を間にして好気性細菌群と共生する
PSBの培養は嫌気環境下で行いますが、実際の使用環境は好気である場合が大部分です。それではPSBの本来の能力は発揮できないのではないかと思われるかも知れませんが、嫌気性細菌のPSBと好気性の他の菌が何かを介して助け合うことが近年解明されています。従いまして、PSBを用いる場合は嫌気、好気を問わず他の菌類と共生関係を築いて目的の効果を上げている可能性が大いにあるのだと考えられます。
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