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どうしてフコイダンは白点病を抑えるのですか?

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どうしてフコイダンは白点病を抑えるのですか?

どうしてフコイダンは白点病を抑えるのですか?

2020/02/15

 フコイダンが白点病に有効であることは、多くの事例が証明しています。


でも私にはどうしても納得できない点が一つだけあるのです。


それはウイルス(ナノメートルサイズ)と白点虫の遊走子(ミリメートルサイズ)の大きさの違いです。


ウイルスの大きさは数十~数百ナノメートルと言われています。ナノメートルは1ミリの100万分の一です。


それに対して白点虫の生活史の中で最も小さいステージである遊走子は0.03~0.05ミリメートル、30,000~50,000ナノメートルということになります。


この遊走子が魚の体表に取り付いて表皮内に潜り込むことで白点病は発症します。


単純に比較すると、細菌はウイルスの数倍、遊走子は100倍以上の大きさになります。


 


フコイダンのネバネバがウイルスを絡め取って動けなく(不活化)することでウイルス起源の疾病を抑制することは十分イメージできます。


もしかしたら数倍程度の細菌レベルまでも絡め取る可能性までは、なくはないなとうなずくこともできます。


しかしウイルスの100倍以上の大きさである遊走子となると、ウーンどうかなと唸ってしまうのです。


 


 しかしフコイダンを定期投入していると、多くの場合白点病は出なくなります。それはまぎれもない事実です。



それは多くのユーザーが経験されているまぎれもない事実です。


 


弊社に寄せられるご質問で最も多いのは 


フコイダンでどうして白点病が抑えられるのか 


というものです。


 


 その因果関係を私なりに必死に考えてみました。


これはあくまでも私の勝手な仮説であって、他の人も含めてその因果関係を誰も立証はしていません。


ですから勝手な妄想で間違っているかも知れませんので、眉に唾を付けて読んでくださいね。


 


白点虫はどのような魚に取り付くのか?


 


 健康な魚は体表が分厚い粘液によって覆われいることは皆さんも良くご存じのことと思います。


魚は あのヌルヌルが嫌なのよね とおっしゃる女性陣は少なくありません。


実はそのヌルヌルは病原菌や寄生虫が体表から侵入するのを防ぐための強力なバリアーと呼べるものなのです。


ヌルヌルのおかげで魚は病原菌や寄生虫から身を守っているのです。


 


 白点病は白点虫の生活史の中で最も小さくて数の多い 遊走子 が魚体に取り付くことから始まります。


ところがしっかりとしたヌルヌルのバリアーで覆われた魚体には遊走子は取り付くことができません。


 


 水槽内の飼育水には白点虫の遊走子がウヨウヨいて、魚体の体表粘液のほころびを鵜の目鷹の目で捜しています。


熾烈な生存競争と偶然の遭遇の中で白点虫も次の世代を作ろうと必死に頑張っているのです。


 


 体表粘液を分厚く維持できている通常の健康状態にあれば、魚体が白点虫に取り付かれることはありません。


でないと、海の中はみな白点病の魚だらけになってしまうことになるからです。


白点病は 何かの事情 で体表粘液が弱まった魚体に発症するのです。


ここまでは合点していただけますね。


 


 それでは体表粘液の劣化は何によって引き起こされるのでしょうか?


それは個々の魚のコンディション、免疫機能の強弱に左右されます。


私たちが飼育している魚たちには、水質、水温、水槽の広さ、餌の鮮度、同居する他魚との軋轢等々色々な要素がストレスとして作用しているはずです。


魚が受けているストレスはその積み重ねが体調や免疫機能の低下として現れます。


ストレスの多くは水槽管理者であるあなたの心がけによってコントロールできるものです。


魚を飼うのが上手な人と下手な人はこの部分に差があるのかも知れません。


あなたがちょっと手抜きをすれば、あるいは誤った管理をすれば、てきめんに白点病が姿を現します。


どうです、身に覚えはありませんか?


 


 私たち人間の世界でインフルエンザが流行したとしても、全ての人が発病するわけではありませんよね。


人間には強力な免疫力があり、常に様々な病気の侵入を撃退しています。


たまたまその防御力が 何かの事情 により弱まっていた人たちがインフルエンザの攻撃に負けてしまうのです。


今回のコロナ禍でもお分かりのように、重篤な症状が現れる人と、感染だけで症状が出ない人がいます。


それはウイルスの攻撃を跳ね返す力、免疫力の違いによるのです。


免疫の働きは 生物の進化に伴って 強くなっていったと言われています。


ですから魚介類の免疫は人間のそれよりも明らかに未熟なのです。


魚を健康に飼うということは犬猫に比べてもかなり脆弱な条件下にあると考えておくべきでしょう。


 


 風邪は万病の元 という言い回しがありますね。


本来の体力があれば跳ね返してしまう病気も、たまたま風邪気味であったが為に重篤になってしまうというケースを指します。


また二次感染とか三次感染という言葉をお聞きになったことはありませんか?


白点病は体力の落ちた(免疫の弱まった)魚体に現れる症状です。


偶然に白点病になったわけではありません。


白点虫の遊走子が魚体に遭遇した時、たまたまそれを振り払うだけの本来の防御力が低下した体調(体表)不良に見舞われていた魚が白点病になるのです。


これが 何かの事情 ではないかと思います。


 


 通常、白点が飼育魚全てに一斉に出ることはまずありません。


たまたま1匹もしくは数匹に現れたとしても、他の個体は何事もなかったように泳いでいます(のように見えます)。


ところが、白点病は少しずつ他の魚体に広がってしまうことが多いようです。


それは、同じ水槽内で生活している以上、他の魚たちも発症魚と同様のストレスを感じており、発症魚に近い免疫の低下(体表粘液の劣化)状況にあるからです。


彼等に同じ症状が出るのも時間の問題なのです。


 


 人間も水槽内の魚たちも常に病原性を持ったウイルスや菌類と隣り合って生活をしていると考えておくべきです。


オゾンや紫外線で飼育水を処理するのは、それらのリスクをできるだけ減らしておきたいと考えるからです。


飼育魚の多くが病原微生物の攻撃に負けない(発症しない)のは、たまたまその個体の免疫機能が充実していたからに他なりません。


ある日それが突如として症状を現すかどうかは、あくまでも個々の魚の体調事情によります。


 


 ウイルスや病原菌の攻撃が致命的なものでなかったとしても、その都度それに対抗することによる体力消耗や免疫力の低下などが当然引き起こされるはずです。


つまり、健康な魚は本来白点虫の寄生に負けることはないのですが、その前段としてウイルスや病原菌の攻撃というストレスに繰り返しさらされると、体表バリアーも徐々に弱まり、白点虫の寄生を振り払うことができなくなってしまうと思われます


白点病は健康な魚体にいきなり発症することはありません。


他の病気の次のステージ、つまり二次感染、三次感染として現れるのだと考えます。


 


ここで問題視しなければならないことは、白点病の現れた水槽では、やがて他の同居魚にも症状が現れ、ついには全滅に近い被害を被ることが多いということです。


あ! 白点が出ている とお気づきになったあなたはどうしますか。


水温を上げたり、下げたり。病魚を隔離するかも知れませんね。


そしてショップに飛んでいって白点病の治療薬というものを購入して水槽に投入しますよね。


でも白点病は治らず、無事だったはずの他の魚にも白いものが・・・・・・


全滅へのカウントダウンが始まります。


 


 もう海水魚は二度と飼わない と悔しい思いをされた方がいかに多いことか。


そうなんです。白点病はまさに 死病 なのです。


経験から申しあげますと、発生してしまった白点病を劇的に治す薬剤などありません。


また、いかなフコイダンでも発生した白点病を治す効果はありません。


極論ですが、白点病は素人が簡単に治せる病気ではないのです。


だからこそ発症を未然に防ぐ 予防 が唯一の対処方法と考えるべきなのです。


 


 白点病の治療薬は、ウイルスや細菌よりも大きくて生命力の強い 白点原虫 を殺すための薬剤と考えるべきです。


その薬効の強さは、無事に見えていた他の魚体にも大きなストレスを与えることになるはずです。


良かれと思って投入した薬剤ですが、彼等の免疫力まで損ねてしまう可能性も否定できません。


最悪の場合、あなたの水槽環境をコントロールしている有益な微生物群にも致命的なダメージを与えかねず、急激な水質悪化を招いてそちらが原因で症状が悪化する事態も引き起こしかねません。


 


 実は魚の病気の本当の原因などというものは分からぬことばかりです。


最終的な症状によってかなり適当な魚病名が付けられているようにも感じています。


私たち人間の周りにも原因も治療方法も分からない、いわゆる 難病 と呼ばれる疾病が存在します。


特にウイルスは変異のスピードが速いため的確な対処方法が追いつかない場合がほとんどです。


 


 魚の世界で有名なのはヘルペスウイルスによる疾患です。


グッピーヘルペス、金魚ヘルペス、コイヘルペス等々様々なヘルペス疾患が知られています。


コイヘルペスに至ってはいまだに治療方法が確立できず、生産地からコイを移動させてはならないというやむをえない規制が現在も続いています。


その結果コイの養殖業者は補助金で何とか生きながらえていますが、生産者からコイを購入していた各地の問屋さんの多くは廃業の憂き目に遭いました。


コイの流通が途絶えたことで、コイを食べるという食文化そのものも消えかかっています。


規制が解除されても、出荷先が激減してしまった現状を考えると、食用のコイを作るという産業を復活させることはかなり難しいかもしれません。


コイに関わる、一次(作る)、二次(流通させる)、三次(食品として提供する)の産業すべてがウイルスによって破壊されてしまったのです。


 


 白点虫の存在意義とは何なのでしょうか。生き物であるからには生態系の中で何か役割分担があるはずです。


白点虫は自然界にも無数に棲息していて、命の尽きかけた魚体に寄生します。


物質循環の概念からすれば、死に行く生命体を分解回収することが白点虫の生き様、存在意義なのかもしれません。


 


 フコイダンが多くのウイルスを絡め取って不活化することはすでに公的研究機関が解明・公表しています。


飼育水に投入されたフコイダンは水槽内の様々なウイルスをことごとく絡め取ります。


病原性のあるものも、そうでないものも全てのウイルスがターゲットです。


その結果、少なくともウイルスによって引き起こされる魚体の変調は抑えられるのです。


様々な病気の出発点と思われるウイルスによる体調不良がなければ、次に起きるであろう二次感染、三次感染の多くも抑制される可能性が高まります。


白点病が何番目の病気になるのかは分かりませんが、他の病気による体表粘液の劣化さえなければ、白点病は表面化しないはずです。


 


 ウイルス病の対策として使用されるワクチン開発などを待つ必要はありません。


なぜならフコイダンは全てのウイルスを十把一絡げに捉えてしまう極めてアナログな存在だからです。



また現実問題として観賞魚用のワクチンを製薬会社が開発することなど絶対にありません。


市場規模から考えて開発費を回収できないからです。


一般論としても、市販されている魚病薬は他の動物用の薬剤を流用しているものが大部分です。それも同じ理由からです。


私たちは、かなりお寒い状況の中で、魚病に対処しているのだという実態を知っておく必要があります。


白点病の治療薬として売られているものも納得の行くな説得力がなく、真に受けるには怖さを感じます。


 


 


くどいようですが、最後にフコイダンが白点病の発生を防ぐメカニズムを再度整理してみましょう。


 


◎ フコイダンは水中の様々なウイルスを不活化する。


◎ フコイダンを投入した水槽では白点病が起こりにくい。


この2つをどのように結びつければ良いのでしょう。


 


1 両者を関連づけているのは魚体の体表粘液との関係です。


2 粘液は魚が受けるストレス量によってしばしば損なわれることがあります。


3 水槽の飼育水には様々な病気の引き金となる多様なウイルスが常に棲息していると思わなければなりません。


自然界に比べてその生息密度はかなり高いと思われます。


4 フコイダンは全てのウイルスを不活化し、ウイルスによるわずかな異変をも抑制します。


5 ウイルス起源のストレスが軽減されれば、体表粘液が損なわれる可能性も低くなります。


6 体表粘液が健全でさえあれば白点虫は魚体に寄生することができず、白点病が発症することはかなりの確率を持って抑制されるはずです。


 


 


以下は水槽管理に対する私のモットーです。参考までにお読み下さい。


 


 私たちが水槽で様々な魚を飼うということは、人間にとっては喜びであり、癒やしの効果をもたらすものだと思います。


これはどなたも否定はされないでしょう


逆に水槽内で飼われる魚の立場に立って考えてみましょう。


水槽や池で繁殖したブリーディング個体を除けば、多くの魚たちは野生の生き物です。


特に海水魚の場合はクマノミ以外ほとんどの魚が採集個体であることはご存じだと思います。


彼等は私たちが管理している水槽という生活空間をどのように捉えられているのでしょうか。


魚にとって人間に飼われるということは最大のストレスなのではないでしょうか。


彼等はある日、仲間と暮らしていた平和な故郷の海域で捕らえられ、飛行機に載せられてはるばる異国の地に送られてきたのです。


私たちは人身売買ならぬ 魚身売買 に手を貸しているのです。ショップの皆さんごめんなさい。


 


 魚を飼う人はベテランの愛好者ばかりではありません。


それに数倍する初心者がいるはずです。


でなければ、ショップの経営は先細りになり、業界そのものが成り立ちません。


お客さんの中には上手く飼える人もいれば、飼育のイロハも分からない人もいるのです。


ベテランが管理する、 できの良い大きな水槽 に放たれた魚は多少なりとも幸せかも知れません。


でも水質管理の未熟な初心者の狭い水槽に放り込まれた魚はどうでしょうね。


やってられねーよ! 故郷に帰してくれ! と魚たちは叫んでいるかも知れません。


 


 白点病は自然界の摂理としても発現します。


 病気と言うよりも、魚体を自然に帰す物質循環の一環で、単なる食物連鎖のようにも思えます。


それは死期を間近に控えた魚体が被るもので、水槽内での魚病としての振る舞いとは微妙な隔たりを感じます。


水槽は自然の水域に比べて圧倒的に水量が少ないですよね。


白点虫にとっては寄生するターゲットに巡り会える機会が格段に多いと思われます。


また水槽内で飼育されること自体が、魚たちには大きなストレスとなっているはずで、自然界を泳ぐ魚たちに比べて免疫力が低下していると想像すべきです。


黙っていても 白点病になりやすい環境 で私たちは魚を飼っているのです。


私たちは水槽管理者の最低限のつとめとして、魚たちの感じているストレスを少しでも軽減するように、可能な限りの創意工夫をすべきでしょう。


フコイダンの投入がその一役を担うことになったら嬉しいなと販売者としては願うのですが、皆さんはいかがお考えになりますか。


 


 フコイダンの効能について私の勝手な妄想を書き連ねましたが、どうぞ皆様のご見解もお知らせ下さい。


少しでも広範な理解や活用方法を確立できれば多くの皆様のお役に立てると思います。


 


 


 


 


 


 


 


 

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