寒冷期にPSBを増やす方法を教えてください。
2023/11/23
光合成細菌(PSB)は水温が低下する寒冷期には増やすことが難しくなります。
それはPSBの生物学的活性が著しく下がってしまうからです。
PSBの培養に必要なものは光と餌、そして温度と考えることができます。
優先順位を付けるとすれば、温度、餌、光になるのではないかと考えています。
従って水温の下がる寒冷期には、まず培養温度をコントロールしてやるのが最低限の条件作りとなります。
温暖期には外気の温度が20℃以上になり、私たちが何もしなくても培養は進みます。
真夏の炎天下では50℃を超えてしまう事態もあり、さすがのPSB も増殖が停滞することがあります。
人為的に培養温度を設定するとするならば、25~40℃程度に設定すれば良いかと思います。
温度が高いほど増殖速度が上がりますからその分培養期間が短くなる理屈です。
すぐにでも使いたいのであれば設定温度を高くし、培養コストを下げたいのであれば、20℃そこそこでも何とかなります。
餌の添加量は少なめの方が失敗をしないでしょう。
1リットルの培養をするのであれば、ふやしてPSBを1プッシュ(1ml)でも増えます。
ふやしてPSBのラベルで推奨している添加量は、増えたPSBが培養後も培養容器の中で長期間生き続けられるように、若干のお弁当を持たせる意味合いを含めていますから、すぐに使うのであればそれを忠実に守る必要はありません。
冬期に培養を失敗する理由の一番目は 餌が濃すぎる ことのようです。
おそらく光合成細菌の活性が低いため、寒さに強い他の雑菌が優性になってしまうからだと想像しています。
光はガラス戸越しの自然光でも構いませんし、培養速度を速めたいのであれば、LED照明で培養期間を短縮することができます。
極論すると、ヒーターを入れて照明をつけている水槽をお持ちであれば、その水面に培養用のペットボトルるを浮かべておいても良いということになります。
一般的なアクアリストの皆さんはPSBを一度に大量に使うことはないと思いますので、必要な分だけゆっくりと培養されることをお奨めいたします。
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