光合成細菌の上手な保存方法について教えてください。
2025/01/27
光合成細菌は餌となる「有機物」と光合成のエネルギーとなる「光」があれば適切な温度条件下で増殖をします。
市販されている光合成細菌のパッケージには若干の餌が意図的に残されていると想像しています。
なぜならば「餌の切れ目が縁の切れ目」で餌が全くなくなれば菌は餓死して減り始めるからです。
出荷された光合成細菌の商品価値の判断は見た目の色合いで決められてしまいます。
菌体数が減って色が薄くなれば不良品として廃棄されてしまう可能性もあるのです。
輸送や展示の期間中に商品としてのクオリティを落とさぬためには、つまり色が薄くならないように(光合成細菌の菌体数を減らさぬように)パッケージの中に若干の弁当も入っていると考えるからです。
光合成細菌を冷蔵庫で保存することは生殖条件のうちの「光」と「温度」を遮ることになります。
それは現状維持の方法ではあるものの、菌体の活性が低いため「有機物」があっても菌体数が増えることはありません。
弊社では容器に封入する直前まで増殖を継続させて、ご注文をいただいてからボトリングを行います。
「できたて」とうたう所以です。
つまり商品の溶液中には若干の餌となる「有機物」が残っている可能性が高いとお考え下さい。
光合成細菌も食料が枯渇すれば増えることも生きながらえることもできないことは生物の宿命としてご理解いただけると思います。
屋外に置けばしばらくの間増え続け、やがて餌を食い尽くすと徐々に菌体数が減ってきて沈殿物が出たり、溶液の色が薄くなったりするはずです。
光合成細菌は菌体内に様々な体内成分を含有するばかりでなく、体外にも有用な成分を放出します。
できたてPSBが赤い色をしているのは生物にとって有用なカロチノイド系の色素成分を菌が作り出すからで、その色が濃ければ容器内の菌体数が多いと考えることができます。
光合成細菌の体内および体外の成分は水槽内に棲み着いている既存の細菌群にとって大変有効な 餌 となります。
結核の特効薬として知られる「ストレプトマイシン」という抗生物質は「放線菌」という菌から作り出されます。
放線菌の仲間(ストレプトコッカス属)は環境中の悪玉菌をコントロールする警察官のような働きをすることが知られています。
そして光合成細菌は放線菌の餌として取り込まれるようで、耕作地などに光合成細菌をまくと、数日で放線菌が大増殖することがあります。
水槽内にも様々な有益な働きをしてくれる菌類が存在していますので、そこに光合成細菌が投入されると彼らの活動が活発になり、結果として水槽環境の改善が促されることがあります。
それは光合成細菌自らの浄化作用もさることながら、餌として他の細菌群に取り込まれるからでもあります。
であるならば、光合成細菌の投入量は多いに越したことはないのではないかと考えられます。
光合成細菌の効果を速やかに現すためには、チビチビと使ってはいけません。
思い切ってドボドボと入れると劇的な結果が見られることがあります。
弊社の経験としては淡水の水槽にはびこっていた緑色のシアノバクテリア(俗に藍藻と呼ばれているかび臭いトロトロの藻類)が光合成細菌の大量投与後1週間できれいになくなりました。
残念なことに市販の光合成細菌は決して安いものではありません。
弊社も少しでもお安くご提供しようと努力をしているのですが、消費税と送料を含めるとそこそこの価格になってしまします。
結局チビチビと使わざるを得ず、劇的な効果を知ることが難しいという現実もあるようです。
そこで考えたのが、
光合成細菌は自分で増やして使えばたっぷり使える
という考え方です。
光合成細菌を増やす餌には様々なものが用いられていますが、弊社で試行錯誤をして現在の培養に用いている餌が概ね確立されましたので、これを小さな容器に入れてユーザーの皆様に商品としてご提供しています。
これを用いれば、ペットボトルの空き容器などを活用して大量に培養することが可能となります。
200mlのふやしてPSB1本でベテラン諸氏は100リットル以上の光合成細菌を作られているようです。
お尋ねの回答から少しずれてしまいましたので、元に戻します。
お買い求めいただいた光合成細菌は冷蔵庫に入れれば長期の保存が可能です。
ただし容器内の菌体数が増えることはありません。
日当たりの良い屋外に置けば、少し色が濃くなり菌体の数が増えたのではないかと思われる現象が起こります。
しかしそのまま放置しておくと、やがて菌体の数が減り始め、色も薄くなってしまいます。
どの辺がピークになるかを見極めて下さい。
色が薄くなり始めたら餌を食べ尽くして菌体の数が減り始めている兆候ですから、若干の餌を投入すれば元の色合いに戻せます。
光合成細菌はご自分で菌を増やして思う存分投入されることをお奨めいたします。
なぜなら培養したものは菌の活性が高く、かつ菌体密度も最大限に維持されている可能性があるからです。
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