生分解樹脂ペレット
2025/01/11
枯草菌 (バチルスの仲間) が作り出す体内貯蔵物質を樹脂加工したものです。
この成分は微生物が飢餓に備えて体内に蓄えるもので、人間にたとえるならば体内脂肪のような捉え方をすれば理解しやすいでしょう。
利用するためにはこれを分解する消化酵素が必要ですが、もともと微生物が作り出したものですから、多くの微生物がその消化酵素を持っていることから、かなり汎用性の高い微生物の餌となりうる存在です。
正式な商品名を Biopole (バイオポール) と呼びます。
近年トウモロコシなどから作り出された「ポリ乳酸」という物質が生分解樹脂の主流になりつつありますが、こと水中での分解効率で比較すると、つまりバクテリアの餌としての食べられやすさではBiopoleには到底及びません。
長期間固形物としての形状を保ちながら、徐々にかつ確実に微生物に分解されるという性状は脱窒用の有機物基質としてはBiopole以上のものはないと思われます。
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