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光合成細菌の種菌は二次培養、三次培養と回を重ねる毎に細菌密度が減って行くのでしょうか?

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光合成細菌の種菌は二次培養、三次培養と回を重ねる毎に細菌密度が減って行くのでしょうか?

光合成細菌の種菌は二次培養、三次培養と回を重ねる毎に細菌密度が減って行くのでしょうか?

2023/11/24

 

 数次の培養を繰り返しても培養餌料さえ十分あれば、菌体密度が減ることはありません。

 

 ただし、培養を終えた菌体の組成(優先的に増える菌の種類)は変わる可能性があります。

 

光合成細菌の培養では、紅色非硫黄細菌、紅色硫黄細菌、緑色硫黄細菌などが入り混じった状態で増えていると思われます。
特定の菌株だけを選択的に増やすことは専門家でもかなり手間暇の掛かる難しい作業となります。
私たち素人が培養すると、培養しやすい 紅色非硫黄細菌 の比率が高くなって行くはずです。
なぜなら酸素が混じる培養環境でも良く増えるからです。
それに対して、紅色硫黄細菌緑色硫黄細菌はともに絶対嫌気(酸素をシャットアウト)の条件が必要ですので、私たち素人の培養では必然的に比率が減って行くのではないかと思います。
アクアリウムに用いるのであれば、硫黄細菌に拘る必要はなく、非硫黄細菌で十分な効果が得られます。

 

 昨今は光合成細菌の培養餌料として エビオス を使われる方がいらっしゃるようです。

光合成細菌はかなり間口の広い餌の選択肢があるようですので、エビオスでも増やすことのできる菌種があることは否定しません。

エビオスで増えた菌が従来のものと同様に役に立つのであれば問題はありません。

エビオスで培養した培養液の中には エビオスが大好きな、あるいはエビオスでも我慢して食べるよ といった菌種が優先的に増えているのだと思います。

逆の見方をすれば、 エビオスなんざ大っ嫌いだ、とかエビオスからは栄養が取り込めない といった菌種は当然その混在比率を下げてしまうはずです。

ですからエビオスで増やした培養液を次の種菌として用いる場合には、エビオスが一押しの餌となりますが、別の培養餌料を用いる場合にはうまく増やせないという事態が起こるかも知れないのです。

簡単に言うと、餌の種類によって培養できる光合成細菌の種類も変わってくる(変えられる)ということになります。

光合成細菌には様々な用途が見込まれていますが、その用途によって餌の種類を変えるといったテクニックが今後注目されるようになるかも知れません。

 

 

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