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光合成細菌の培養温度は何度くらいが最適なのでしょうか?

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光合成細菌の培養温度は何度くらいが最適なのでしょうか?

光合成細菌の培養温度は何度くらいが最適なのでしょうか?

2018/08/08

 私たちの身の回りの菌類の増殖にはそれぞれ最適の温度がありますが、40℃前後で最も活性が高まるものが多いようです。しかしそれを数度上回ると急激に活性が低下し、最悪の場合は死滅してしまうこともあるようです。
光合成細菌は増えたかどうかを培養液の色の変化で確認できるという素人にもわかりやすい特性がありますので、日々色が濃くなっているようであれば培養が順調に推移しているとお考え下さい。
5月、6月は屋外の気温の変化について行けるようですが、7月の声を聞くとさすがに水温上昇が厳しくなりますので、培養器をよしずの陰に置くなどの配慮が必要となります。
また培養した菌液はチルド保存をしていただければ半年以上は菌数を維持できると言われています。また冷凍してしまっても常温に戻せば再び培養の種に使う事ができますので保存方法の工夫もしてみて下さい。


 ちなみに培養を終えた光合成細菌の入った容器をそのまま屋外に置き続けますと、徐々に赤い色が薄くなり、最終的には緑色になってしまいます。
これは光合成細菌が餌を食い尽くし、衰え、やがてクロレラなどの緑色の植物プランクトンに取って代わられてしまう状況を示しています。
そうなる前に若干の餌を容器に追加してやれば、かなりの期間赤い色(菌体数)を維持することができます。


 培養液の悪臭は光合成細菌の匂いではなく、培養器の中で同時に増殖してしまう他の雑菌の匂いと言われています。我々素人には雑菌の増殖をコントロールすることはまずできませんので、ある種の割り切りが必要かと思います。
どうしても雑菌の繁殖を抑えたければ培養液に「紫外線」を照射すると雑菌だけ殺すことができます。
古細菌(太古の地球に棲んでいた菌類、その頃は地球上に遊離酸素が無くオゾン層がまだできあがっていなかったため、かなり強烈な紫外線が地球に降り注いでいた。)の仲間である光合成細菌は紫外線に対する耐性が高く、新しい時代になって生まれた雑菌類より強いのでかなりの比率で生き残るからです。




参考資料として下記の書籍を推奨いたします。


光合成細菌で環境保全  農文協 自然と科学技術リーズ 小林達治著 1,850円(名著だと思います)


光合成細菌 採る・増やす・とことん使う  農文協 佐々木健・佐々木慧著 1,944円


別冊現代農業 2012年4月号 農家が教える光合成細菌 農文協 1,200円(農家によるいろいろな作り方が紹介されています)


多分amazonで購入できると思います。

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