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フコイダンは淡水の水槽にも使用可能ですか?

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フコイダンは淡水の水槽にも使用可能ですか?

フコイダンは淡水の水槽にも使用可能ですか?

2023/11/27

1 フコイダンは淡水水槽でも使えるのか?


 もちろん使えます。
海水水槽の白点病予防には顕著な効果を示すことを実感された多くの海水魚ファンからはリピート注文をいただいています。
白点病は海水魚ファンが最も畏れる病気の一つです。
淡水魚にも似た症状で同じ名前の 白点病 があります。
白点病は体調を崩した飼育魚の体表に白点虫の仔虫(遊走子)が寄生することで始まります。
海水魚ではクリプトカリオン・イリタンス、淡水魚ではイクチオフチリウスが白点虫と呼ばれ、生活史や寄生のメカニズムは概ね一緒です。
従って、海水の白点病予防に有効であるならば、当然淡水でも同様の効果を示すはずです。

 白点病は同じ水槽に飼育しているすべての魚に一斉に現れるわけではありません。
健康で、体表粘液の充実した個体には白点虫は寄生できないからです。
魚の側のコンディションがまちまちであれば、発症にもバラツキが出るのでしょう。

水槽中のすべての魚体に白点病が出るのであれば、飼育環境の悪化がすべての魚体にストレスを与えて体表状況が悪化していることになります。

 それでは魚の体表粘液を強固に維持するにはどうしたら良いのでしょうか。
魚も人間と同様に様々なストレスにさらされています。
水槽の広さであったり、水質であったり、他魚との軋轢や餌の品質であったりします。
白点なんかもう何年も出たことがないよと豪語するベテランの水槽に共通する特徴は、上記のようなストレスが極めて少ないということです。
私たち水槽の管理者に求められる第一の課題は魚が感じるストレスを極力減らすことに尽きます。

それにはどうすればよいのでしょうか。

・ なるべく広い水槽でなるべく少ない数を飼う。これが第一の極意です。
・ 能力の大きな濾過システムを組み込む。
  表示されている適合水量よりも一回り大きいものの方が何かと水質トラブルは少ないと思います。
・ 硝酸やリン酸の蓄積量を定期的に測定し、定期的な水換えによってその量を薄める。
・ 飼育生物のストレスとなるであろう様々な負荷を想定し、それらを減らす努力をする。
・ 光合成細菌やえひめAIなどのバクテリア資材を定期的に添加し、水槽内の微生物環境を豊かにする
  ただし、市販のバクテリア資材の中には、入れさえすれば水換えが不要になるなどとうたっているものもありますが、絶対に信用してはいけません。
  そのような説明があるものを私は絶対に使いません。

などが基本的な対応策だと思います。


 どのような理想的な水槽の中にも様々な病気の原因生物が同居していると考えておく必要があります。
彼等は魚の体調が低下するのを待ち構えています。
だからといって彼等の活動をすべて抑制するような薬剤を用いてはいけません。
水槽内の様々な微生物は悪さをするものもいれば、役に立っているものもいるからです。
差し引きすると、お役立ちグループの方が多いと思われます。
私は水槽内の微生物組成は賑やかで豊かな方が良いと考えるようにしています。

 商品を売る立場として、薬事法との絡みからフコイダンが○○病に効くなどとは言えません。
しかし、フコイダンが水の中で様々なウイルスを絡め取っていることは厳然たる事実のようです。
厳密な意味で、ウイルスを殺すことはできませんが、動きをコントロールすることは可能です。これを 不活化 と呼びます。
これまでの使用実績から想像すると、フコイダンは水槽内のウイルスを不活化してウイルス由来の疾病の発症を抑制していることがうかがえます。

 フコイダンを投入して魚病の発生を抑止している事例は海水でも淡水でも多く報告されています。
しかし、寄生虫が原因とされる白点病については、フコイダンの 絡め取り のメカニズムだけでは納得の行く説明ができません。
それにもかかわらず、多くのフコイダンユーザーからは有力な抑止方法として支持を得ているという実情があります。
これは白点病そのものを二次的、三次的な感染症として理解すれば納得の得られるものです。
引き金となるウイルス疾患さえ抑制できれば、魚は免疫力を損なうことなくその後の感染を免れるのです。
淡水であれ、海水であれウイルス起源の魚病の発生はフコイダンが防止してくれると思われます。



2 フコイダン投与と免疫強化の関係について
 

 魚体の不調は体表粘膜に表れることが多いようです。

白点病などの寄生虫は健全な体表にはとりつくことができません。

ウイルスの不活化とは別のメカニズムで、フコイダンは魚病の発症を抑制します。

フコイダンを餌にしみ込ませて経口投与すれば、免疫機能が高まり体表粘膜が強固に維持されて体表からの病気の侵入が妨げられます。
フコイダンに限らず、海藻類から抽出した多糖類を給餌すると、エビや魚類の生残率が高まるという研究報告もなされています。
また海藻由来の多糖類に限らず、ラクトフェリンやβグルカン、アスタキサンチンなどにも同様の効果が認められています。
最近の人工餌料のパッケージには 酵母菌、乳酸菌、納豆菌 などが予め配合されていると表示されていることにお気づきでしょうか。
数年前からそのような商品が増えています。いまやその表示のないものは売れなくなってさえいます。
優れた成分組成の 良い餌 を与えることで、魚の内側からの力(免疫強化)により疾病の脅威を払いのけるといった発想も必要です。

フコイダンは餌料への栄養強化の効果も大きいのです。

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